冬に早寝早起きをしてはいけません。〜女性の心と体を整える養生法〜

  • コラム

暦の上では冬になり、気温もぐっと下がってきました。

冬に大切なことってなにか知っていますか?

それは、

いっぱい眠ること。

です。

 

数千年前に書かれた漢方の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」には、冬の生活方法について、こんなふうに書かれています。

 

早臥晩起 必待日光

(早く寝て遅くに起きなさい。必ず太陽が昇るのを待ちなさい)

 

健康的な生活習慣というのは,

早寝早起きのイメージがありますが、漢方の養生法から行くと間違っています。

季節によって昼と夜の長さが変化しますよね。

それはつまり、季節の変化に合わせて必要な睡眠時間も変わるということなのです。

12月22日の冬至に向かって、どんどん日が短くなり、夜が長くなっていきます。

するとこれにあわせて体内のホルモンリズムも変化します。

睡眠に関わる大切なホルモンにメラトニンがありますが、このメラトニンは、目から入ってくる光の量が減ると脳内の松果体から分泌されます。そして、冬は夜が長く昼が短くなることで、このメラトニンの分泌量が増えるのです。

そのため、冬の睡眠時間が長くなることが、現代医学の観点からも証明されています。

 

昔のひとは、電灯などがない中で、自然の光、つまり太陽のリズムに合わせて暮らしていました。

だからこそ、体の声に敏感で、季節に合わせた睡眠時間にも敏感であり、冬は遅寝遅起きをしなさいということを、健康法として書き記していたのでしょう。

太古の漢方の知恵が、現代医学によっても証明されることは、とても興味深く感じます。

 

 

冬は早く寝て、遅く起きる。

「早寝遅起き」が正しい健康法なのです。

 

実際、いつもに比べて眠気を強く感じるひとも多いのではないでしょうか。

それはあなたの体がおかしいわけではなくて、季節の変化にあわせてた正しい変化なのです。

 

眠気が強いことで、どこかおかしいのではないかと心配される方もありますが、安心してください。

季節の変化にすなおに体が反応しているということなのです。

 

では逆に、この「冬は遅寝遅起きをしなさい」というルールを破って、眠いのに早寝早起きをしたり、無理をするとどうなるか。

そこまで古代の医学書には書かれています。

 

体から「陽気」が漏れて行ってしまうのです。

漢方でいう陽気というのは、生命力であり、体を温める力です。

要は、体が冷えることになります。

体を温めるのは温活だけしてればいいってものではありません。

 

寝なきゃ体は冷える。

 

寝るという根本を忘れて

がんばってカイロ貼ったり

厚着したり

靴下重ねばきしたり

温活にもう努力したりしても

全部ムダ!

になってしまうのです。

さまざまな努力をしても冷え症がよくならないのは、睡眠が十分にとれていないことが原因となっていることも少なくありません。

 

そもそも体温があるのは、体が内側から温まってるからです。

自分自身が熱を生み出してる仕組みが動いてないのに、外から一生懸命温めても意味がありません。

そして、陽気が不足すると婦人科の病気にかかりやすくなり、妊娠力は暴落します。

だから無理してはいけません。

 

眠いのを我慢するなんて言語道断なのです。

冬は新陳代謝もさがり、気持ちも内側を向きがちになります。それは、いつもより、ゆったりと過ごして怠けなさいという、体からのサインです。

 

冬に早寝早起きをしてはいけません。

 

 

 

女性の体は、特にこういった季節的な変化に敏感です。

仕事が忙しかったり、家事や育児に追われて、自分のことが後回しになっている方も少なくないでしょう。

体がしんどくて、イライラして、まわりにあたってしまい。後悔する。そんな方も少なくありません。

でも、それは、性格が悪かったり、あなたに問題があるわけではなく。単に体のしんどさがそう仕向けているだけのことが多いのです。

自分のことが大切にできるからこそ、気持ちにもゆとりが出て、まわりのひとにも家族にもやさしくなれます。

「眠い」というのは、休息がほしいという体からの声です。「休みたい」という自分の体の声を無視するのをやめてみませんか?

 

漢方では、冬は生命力を養う時期でもあります。特に妊活中の女性にとっては、冬は妊娠力を高めるチャンスともいえる時期なのです。それは十分な睡眠からもたらされることを、昔のひとはよく知っていました。ぜひ、無理をせずしっかりと睡眠をとって、自分の体をしっかりと整える時期にしましょう。

 

 

 

文責:漢方薬剤師 堀江昭佳

不妊症など婦人科漢方専門の薬剤師。

著書「血流がすべて解決する」「血流がすべて整う食べ方」は30万部を超えるベストセラーとなっており、自身の薬局には1284名もの不妊に悩んでいた方からの妊娠報告が寄せられている(2018年11月現在)。

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