突然ですが、既婚者の方に質問です。
一度でも「どうして私はこの人と結婚したのだろう?」と考えたことはありますか?
離婚まではいかなくても、価値観の違いやパートナーのちょっとした一言にイライラしてしまうことはあるんじゃないでしょうか。
愛し合って結婚したはずなのに、なぜこのようなことになるのでしょう?
今回は、あまり人には話せない夫婦間のいざこざを、生物学的・脳科学的に考えてみたいと思います。
結婚生活の理想と現実
多くの夫婦がかつて恋愛をし、一生この人と一緒にいたい、家族を作りたいと切望し結婚したはずです。
まさか数年後、パートナーに不満を感じ「この結婚は間違いだった?」と考えることになるなんて想像もしないでしょう。
夫婦のすれ違いの原因は、普段の会話・家事の分担・育児に対する考え方・休日の過ごし方などさまざま。小さな違和感をそのままにしておくと、やがて大きな怒りや不信感につながることもあります。
現代は結婚しても仕事を続ける女性がほとんどですから、女性が経済的に自立していて、なおかつ子どもがいなければ、比較的容易に「離婚」という選択もあり得るでしょう。
そうなると、「これ以上夫婦関係を続けられない」と判断した男女は、早々に結婚生活にピリオドを打つことになります。
実際に厚生労働省の統計を見てみると、「離婚に至るまでの年数が5年未満」という夫婦が一番多いことがわかります。
図:同居期間別にみた離婚の構成割合の年次推移 -昭和25~平成20年-
離婚に至るまでの年数で一番多いのは5年未満、次いで5〜10年となっており、約6割の夫婦が10年未満で夫婦関係を解消していることになります。
驚くのは約70年前の5年未満での離婚率の高さ(約65%)です。
昔は「嫁して3年、子なきは去る」という慣習があり、その影響も大きいと推測されます。その後、「子なきは去る」の慣習が時代錯誤のものとなり、昭和58年頃には3割程度にまで減りました。
しかし、平成に入ってからも5年未満の離婚率は横ばいで推移しており、全体の1/3を占める結果になっています。
男女関係の“賞味期限”は約4年
「愛はなぜ終わるのか」の著書であるヘレン・フィッシャーは、世界中の夫婦の離婚データに、ある特徴的なパターンがあることを発見しました。
それは、男女関係の“賞味期限”は約4年であるということ。多くの社会で、離婚が増えるのは結婚4年目だというのです。
これは先ほどお話したとおり、日本にも当てはまります。
なぜ、夫婦の愛情は4年で冷めるのでしょうか?
フィッシャーは、男女の出会い・セックス・結婚・離婚といった人類の行動について、太古の祖先から脈々と引き継いできた「遺伝子」がそうさせるのだと解説しています。
多くの生物が「夫婦」となる一番の目的は繁殖です。それは原始人も同じでした。
人類の祖先は、オスとメスが互いに夢中になる蜜月が2〜3年あり、その間に子どもを産み育て、その後も1〜2年は安定した愛情によって家族関係を維持したといいます。
情熱的な関係によってオスはセックスの機会が保証され、メスはオスの愛情によって食料の確保と子育ての協力を得ることができました。そして、その目的が達成されると一緒にいる理由はなくなり、パートナーとしての関係を解消するのが普通だった……と。
原始時代の狩猟・採集生活における男女の関係は、今よりもっと対等だったといいます。メスは毎日食べる木の実や果実・野草を集めに出かけ、ときには獣に石を投げて仕留めることもありました。それ以外にも綿を紡ぎ、畑を耕すなどかなり自立していたのです。
さらに、財産を持たない祖先たちは今よりも身軽で自由でした。
繁殖と子育てに必要な期間(約4年)が過ぎると、メスは「特別な関係」を解消してオスの元を去り、新たな繁殖のパートナーを探しに行くフットワークの軽さがあったのです。
ところが、農耕社会になって人々が土地を所有し定住するようになると、土地という財産・畑を耕す腕力・群れをまとめるリーダーシップを持つ男性が優位となり、女性は男性に従うようになります。
フィッシャーは、現代女性の社会進出と経済的自立度の高まりは、狩猟・採取社会の「対等な男女の姿」に戻りつつあるといいます。
ということは、今後さらに女性の活躍する場が増え男女間の収入の差が埋まれば、既婚女性のフットワークが軽くなり、それに伴って離婚率が上昇するかもしれません。
夫婦が互いに感じる「不満」は遺伝子と脳のしわざ
離婚原因の多くは「価値観の不一致」です。
夫婦とはいえ、もとは生まれ育った環境・教育・価値観が異なる赤の他人ですから、ちょっとした習慣の違いが夫婦ゲンカに発展するのはよくあることでしょう。
しかし、このような社会的要因以外にも、夫婦関係をこじらせる原因があります。
それは、男女の遺伝子と脳の仕組みです。
「夫婦脳 −夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか−」(黒川伊保子 著)によると、動物のオスとメスは無意識のうちにフェロモンを嗅ぎ分け、セックスをする前に互いの遺伝子情報を確認しているといいます。
子孫を残す上で、異なる遺伝子の組み合わせは生物としての多様性が増えるだけでなく、生存の可能性も高まるため都合が良い。そのため、「遺伝子の相性が一致しない相手をあえて選別している」というのです。
これを人間の男女に当てはめると、「性的魅力を感じる相手ほど、人としての相性は最悪」ということになります。
つまり、パートナーに対して「価値観が合わない」「やることなすこと気に入らない」と感じるのは、繁殖という視点から見ると“最高の組み合わせ”、“結婚して大正解”ということです(納得しがたいかもしれませんが……)。
先ほどもお話したように、男女が出会って2〜3年は「恋は盲目」の期間があります。価値観の違いは「自分にはない魅力」として映り、繁殖にとって最適な遺伝子を選ぶことが可能です。
もうひとつ、男性と女性では脳の仕組みが大きく異なります。
男性は全体を俯瞰して空間を把握する能力に長け、身近なものや細かなことに女性ほど注意が向きません。右脳と左脳の連絡が女性ほど素早くないので、じっくり考えてから言語化する傾向にあります。
一方、女性は身近なものをじっくり観察し小さな変化によく気付きます。さらに、言語化能力に長け、おしゃべりが大好きです。
このように、男女は物の見方や得意とする分野が根本的に違うので、小さなすれ違いが起こるのも無理はありません。
しかし、このような男女の違いこそ、敵から身を守り生き延びるために必要なことでした。私たちの祖先は互いに得意な部分を活かし、足りない部分を補い合うことで子孫を残してきたのです。
「私とあなたは違う人間だから、意見が合わないのは当然」と頭では理解しても、実際に受け入れるのは容易ではありません。
でも、それが私たちの遠い祖先、原始人から現代人へと進化する過程で何百万年と受け継がれてきた生存戦略だと考えると、「しょうがないな〜」と許せる気持ちになるのではないでしょうか?
【まとめ】
男と女がくっついたり離れたり、もめごとを起こしながらも共に暮らしてきたのは、子孫を残すためでした。
夫婦関係における数多くのいざこざが、「太古の昔から受け継がれてきた遺伝子と脳のしわざ」だと考えると、そこにロマンを感じるのは私だけでしょうか?
新婚カップルも熟年カップルも、もし夫婦ゲンカをするようなことがあったら、「これは遺伝子的に組み込まれたプログラムのせいだ。脳ミソの違いのせいだ……」と考えてみるのはどうでしょう。今まで以上に、パートナーに対して寛容になれるかもしれませんよ。 ☆このサイトの主催者について☆ ☆悩んだらまず4ヶ月飲んでみて下さい^^☆ ☆代表堀江が「ぼくが自分のために開発した!笑」と言い切る、快調サプリの決定版!☆ ☆一緒にやりましょう^ ^☆
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<出典・参照元>
愛はなぜ終わるのか 結婚・不倫・離婚の自然史(ヘレン・E・フィッシャー著/吉田利子 訳 草思社)
夫婦脳 −夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか−(黒川伊保子 著 新潮文庫)