不妊治療のオプションの欄に記入されている『アシストハッチング(AHA)』ですが、実際に治療が進んでみないとどのような治療方法なのかわからない、という人が多いかと思います。
いざアシストハッチングが必要になる時は、「処置するかどうか」を最終的には患者自身が決める必要があります。その時に備えて、アシストハッチングの効果やリスクについて知っておくことが大切です。
この記事では、
・アシストハッチングの効果やリスク
・フライングの時期
・卵子のエイジングケア
について説明していますので、不妊治療をすすめるにあたっての参考にしていただければと思います。
アシストハッチングとは?
図1
参考資料:国立研究開発法人 科学技術振興機構
アシストハッチング(AHA)とは、体外受精や顕微授精で行われる専門用語です。受精卵は図1のように分割をくり返しながら、殻(透明帯)をやぶって着床しますが、殻が硬かったり培養液の影響などによって破れない場合があります。そうすると、赤ちゃんになる部分の胚が脱出できないので、胚移植の前に人工的に手助けをするアシストハッチングが必要になることがあります。簡単に説明すると、
【殻を破る孵化(ハッチ)を手助け(アシスト)する処置】
ということになります。
アシストハッチングはクリニックによって4種類の方法が用いられています。
①機械的処理法
顕微鏡下で、微量の薬剤などを扱うことができるマイクロピペットを操作して、受精卵の透明帯に穴を開ける方法。
②レーザー処理法
顕微鏡下で、透明帯にレーザー光を当てて、穴をあけたり膜を薄くする方法。安全性が高く、多くのクリニックが使用している処理法です。
③ピエゾ処理法
電圧によって極微小な振動を起こすピエゾマイクロマニピュレータで、膜や透明帯を削って剥ぐ方法。熱や薬剤による胚へのダメージが全くない利点があります。
④化学的処理法
特殊な薬剤で透明帯の外側を溶解することで透明帯を薄くする方法。薬液による悪影響が危惧されているため、現在はあまり行われておりません。
アシストハッチングが必要な条件はクリニックによって異なりますが、
(1)透明帯が厚い/硬い(孵化できずに着床できないため)
(2)高齢(年齢により透明帯が硬くなったりするため)
(3)反復不成功例(胚の移植をくり返し行っても着床・妊娠しない場合)
(4)凍結融解胚(凍結した受精卵を融解した時に、変形などの異常が起こった場合)
一般的にはこのような条件に当てはまる場合に、オプションとしてアシストハッチングを行うことができます。(平均2万~3万円)
着床率や妊娠率や妊娠率はどれくらい上がるの?
アシストハッチング(レーザー処理法)による着床率は、73.0%という研究結果が出ています。なかなか着床までたどり着けないという人も、アシストハッチングをすることで着床の手助けになることがあります。
妊娠率は、良好初期胚移植の場合で23.1%という研究結果がでていますが、妊娠率自体が改善するという報告はありません。
アシストハッチングは、あくまでも受精卵の脱出を手助けするだけなので、着床率に対してのみ成果がみられるようです。
リスクはないの?
透明帯に穴を開けたり膜を薄くしたりと、やはり気になってしまうのがリスクだと思います。アシストハッチングにはどのようなリスクがあるのか確認しておきましょう。
(1)開けた穴に胚が引っかかって変性してしまう
(2)細胞質にレーザーが当たって卵子が変性してしまう
(3)一卵性双生児のリスクが高まる
上記のリスクはあくまでも【可能性がある】ということです。ちなみに、自然妊娠による一卵性双生児の確率は0.4%で、アシストハッチングによる一卵性双生児の確率は高くなるという報告はありますが、詳細なパーセンテージまではでていません。
また、もっとも不安を感じてしまうのが赤ちゃんへの障害のリスク…。しかし、アシストハッチングによる先天性奇形の発生リスクはないという報告があるので、安心して治療を受けてくださいね。
アシストハッチングのフライングはいつから?
フライングとは、病院の妊娠検査日よりも早い時期に妊娠検査薬を使って検査をするという意味で使われています。
移植後はからだの小さな異変にもソワソワして、妊娠していないか早く知りたいと思う人が多いのではないでしょうか。アシストハッチングは基本的に胚盤胞(培養5~6日目の受精卵)に行われるので、今回は胚盤胞を移植した場合のフライング時期をみていきましょう。
アシストハッチングした胚盤胞は、移植後1~2日後に着床します。着床後3日後に妊娠中に放出されるホルモン(HCG)の量が25IU/Lになるので、移植から最短4日後に【早期妊娠検査薬】でフライング検査をすることが可能です。
一般的に販売されいている妊娠検査薬は50IU/Lから反応するので、「4日目に真っ白だった…」という人も、正しい時期の検査薬を使用することをおすすめします。
卵子のエイジングケアで妊娠しやすいからだ作り
卵子は年齢とともに劣化して殻が硬くなってしまいます。そのためアシストハッチングが必要となるので、卵子のエイジングケアがキーポイントになります。
そこで注目されているのが『ミトコンドリア』。細胞内のエネルギー調整をおこなうミトコンドリアは、私たちの身体の中にたくさん存在しています。その中でも卵子がもっとも多くミトコンドリアを保有しているので、ミトコンドリアの機能を向上させることが卵子のエイジングケアに繋がると言われています。
ミトコンドリアを増やすには、
・ちょっときついと感じる運動
・カロリー制限
・空腹を感じる時間を作る
・貝類に含まれるタウリンやビタミンB群、鉄を摂取
この他にも卵子のエイジングケアを専門とするクリニックもあるので、続けられる方法を選んでみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
不妊治療の中には初めて目にする言葉がたくさん。じっくり医師と話すことができない場合もあるので、不安を抱えながら治療に挑んでいるご夫婦も多いかと思います。ひとつひとつ理解しながら、安心して治療が受けられるようにこれからもお手伝いができれば幸いです。
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堀江昭佳Twitter
<出典・参照元>
レーザー・アシストハッチング―特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslsm/37/1/37_jslsm-37_0014/_article/-char/ja/
レーザー・アシストハッチング―特定非営利活動法人 日本レーザー医学会