不妊治療にふみきるか悩んでいる方も、これから不妊治療をはじめるという方も、
「いったいどんな治療が待ち受けているの?」と不安になりますよね。
不妊治療と聞くと、なんだかとっても複雑で、最先端の治療というイメージです。
でも、キホンを押さえていれば大丈夫。
不妊治療のおおまかな流れを知っておくことで、主治医やカウンセラーの説明がぐっとわかりやすくなり、不妊治療を身近に感じられるはずです。
そこで今回は、不妊治療のキホンのお話。
不妊治療の知識はとても広く、どうしても長丁場になってしまうため、〈前編〉〈後編〉に分けてお伝えします。
今回は〈前編〉です!
不妊治療にはどんなものがある?治療の基本ステップを理解しよう
不妊治療にはいくつかの方法があり、それが不妊治療を複雑でわかりにくいものにしています。
でも、治療の進み方には基本的な流れがあるので、まずはそこを押さえれば大丈夫です。
〈不妊治療は大きく分けるとこの3つ〉
①不妊症の原因に対する治療(原因治療)
②排卵・受精を助ける治療(一般不妊治療)
③高度な技術を必要とする治療(高度生殖医療)
この3つを段階的に進むことになります。
①不妊症の原因に対する治療(原因治療)
検査によって不妊症の原因がはっきりしている場合、まずはそれに対する治療を行います。
- 卵管の通過障害
女性の不妊症で一番多いのが、卵管因子によるものです。
子宮内膜症や感染症による卵管の炎症・癒着によって、卵管が狭くなったり、つまったりすることが原因です。
卵管通気法・卵管形成術など、通過障害を改善する方法があります。
- 子宮内膜症
子宮内膜症が卵巣や卵管におよぶと、卵胞の発育不良や、卵子の卵管内への取り込みが障害されたり、通過障害を起こしたりします。
低用量ピル・GnRH療法(偽閉経療法)で子宮内膜の増殖を抑える方法や、腹腔鏡下手術で病巣を取り除く方法があります。
- 排卵障害
排卵障害の原因は、卵巣・視床下部の機能障害、高プロラクチン血症などさまざまです。原因に応じて、ホルモン剤などを使用して治療します。
ストレス・過度のダイエット・肥満による排卵障害の場合、生活習慣の改善や食生活の見直しをすることも大切です。
- 男性不妊症
男性不妊の原因に多い造精機能障害・射精障害には薬物療法を、精管の通過障害や精索静脈瘤には手術を行うことがあります。
このように原因がある程度わかっている場合、原因治療を優先して行います。
しかし、これらの治療効果がない場合や、検査で原因がはっきりしない不妊症の場合、次のステップに進みます。
②排卵・受精を助ける治療(一般不妊治療)
一般不妊治療は、身体的・経済的に負担の少ない治療からスタートします。
- タイミング法
- 排卵誘発法
- 人工授精
最初の半年はタイミング法を、次の半年で排卵誘発法を行います。
タイミング法・排卵誘発法で妊娠が成立しない場合、半年〜1年かけて人工授精を行うのが一般的です。
③高度な技術を必要とする治療(高度生殖医療)
人工授精でも妊娠が成立しない場合、より高度な不妊治療に進みます。
高度な医療技術・設備が必要になるので、専門の医療機関で治療を行います。
治療方法は、主にこの2つです。
- 体外受精
- 顕微授精
高度生殖医療は「ART(アート)」と略されることもあります。
駅や街中で見かける「〇〇アートクリニック」という看板は、「高度生殖医療を行う不妊治療専門クリニック」ということですね。
ここまでをまとめると、
◎不妊治療は大きく3つあり、①〜③へ段階的に進む
①不妊症の原因治療
②一般不妊治療
③高度生殖医療
◎さらに、一般不妊治療には3つのステップがある
- タイミング法
- 排卵誘発法
- 人工授精
◎高度生殖医療には、2つのステップがある
- 体外受精
- 顕微授精
以上が不妊治療の基本的な流れです。
治療のステップアップは女性の年齢次第
一般不妊治療は、
- 最初の半年でタイミング法
- 次の半年で排卵誘発法
- さらに次の半年〜1年で人工授精
……このようにステップアップするとお話しました。
検査や原因治療にどれくらいの時間を使うかにもよりますが、一般不妊治療だけで2年ほどの歳月を要します。
ただし、これは女性の年齢が35歳未満の場合。
「女性の年齢が35歳以上」「治療開始の時点で、すでに3年以上の長期不妊症」というケースでは、早めに体外受精にステップアップしたり、はじめから体外受精が第一選択になったりします。
女性の年齢が妊娠力に影響するのは、自然妊娠も不妊治療による妊娠も同じです。
治療効果の良し悪しは、ある意味女性の年齢にかかっているともいえます。
不妊治療のゴールとは?
ここで、不妊治療における大切なことをお話します。
不妊治療のゴールは、「妊娠・出産」です。
無事に出産してこそ、不妊治療は成功したといえます。
極端な言い方をすれば、不妊症の原因がそのままでも、無事に出産までこぎつけることができれば不妊治療は成功なのです。
女性不妊症の原因で一番多い卵管因子のケースで考えてみましょう。
卵子と精子の通り道であり、受精の場であり、受精卵が移動して子宮に着床するまでの通り道である卵管。
その卵管の通りが悪いということは、妊娠するまでのあらゆるステップが障害されるということです。
その根本的な原因(通過障害)が治らなければ、どんなにタイミング法や排卵誘発法を行っても自然妊娠の確率は低いままです。
通過障害があるとわかったからには、必ず治す必要があるのでしょうか?
卵管の通りがよくなるまで繰り返し治療する?
……そんなことはしません。
原因治療を行っても不妊症の改善が見込めず、体への負担が大きい、時間を費やすだけになってしまうような場合、卵管の通過障害はそのままに、高度生殖医療へステップアップするのです。
その大きな理由は、ひとつの治療に長い時間を費やすことで、女性の妊娠力が確実に落ちてしまうから。女性の年齢は、不妊治療においてもっとも重要視するポイントです。
女性は35歳を境目に、卵子の質だけでなく卵巣・子宮の働きも衰えてきますから、妊娠力の低下とともに流産率がぐっと上昇します。
第2子を考える場合や、最終的に体外受精・顕微授精の必要性が高いと考えられる場合、確率の低い治療を繰り返すことが最善とはいえません。
不妊治療のゴールは、不妊症を治すことではなく、無事に出産すること。
妊娠・出産できるタイムリミットが迫っている場合はとくに、残されたチャンスを逃さないよう、治療のステップアップを早める必要があります。
アラフォー女性、20〜30代でも不妊症のリスク要因がある女性(生理不順、子宮内膜症、クラミジア感染症の罹患歴あり)の場合、不妊治療のスタートは先手必勝と考えてよいでしょう。
【まとめ】
不妊症はとてもデリケートな問題です。
気軽に「病院に行ってみよう」という気持ちになれず、治療開始のタイミングが遅くなってしまいがちです。
晩婚化で子づくりを考え始める年齢が上がり、不妊治療のスタートが30代後半、40代という方も珍しくありません。
そして、不妊治療は妊娠・出産を目指す医療ですが、すべての医療がそうであるように、100%完璧ではありません。
女性の年齢が上がるにつれ妊娠力は低下し、それにともなって治療効果も低くなります。
焦らせるつもりはありませんが、「治療開始が早いほどいい」というのは間違いありません。
最後に、不妊治療は夫婦のパートナーシップがあってこそ。
パートナーとよく話し合い、二人三脚で治療に臨むことが何よりも大切です。
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<出典・参照元>
不妊治療ガイダンス 第3版 (編著:荒木重雄 浜崎京子 医学書院)
生殖医療の必修知識 2017(一般社団法人 日本生殖医学会 編)
最新 不妊治療がよくわかる本(辰巳賢一 著 日本文芸社)